出典: http://www.cnn.co.jp/usa/35095741.html
トランプ大統領が就任してから、
2月6日現在で約2週間という極めて短い期間ですが、大統領は既にさまざまな大統領令を出しています。
その中でも賛否両論の意見が
最も飛び交っているのがイスラム圏7か国出身の人を入国禁止にした命令です。
そもそも、大統領令とは?
【大統領令】という制度がアメリカには存在しています。
トランプ大統領がさまざまな大統領令にサインをしていることから、日本人でもアメリカの大統領令を知ったという方も多いのではないでしょうか。
大統領令を簡単に説明すると、
大統領の判断のみで議会の承認や立法を経ずとも連邦政府や軍に発令することができる命令のことです。
これは、話し合いをせずとも法律と同等の効果を持つため、誤った発動をしたら国は大きく変化し、最悪の事態として大統領の独裁国家になってしまうのではないだろうか、と私は思いました。
しかし、この大統領令に反対することも可能であることは確かです。
1つ目の手段としては議会が反対する法律を策定すること。
2つ目は最高裁判所が違憲判断を出すことです。
三権分立が正しく良い方向で機能していることがわかりますね。
イスラム圏7か国出身の人をアメリカへの入国禁止
イラン、イラク、リビア、ソマリア、スーダン、シリア、イエメンの7か国の出身の人の米入国を禁止する命令をトランプ大統領は出しました。
これは、入国時の制度を見直すために、一時的に入国を禁止するものであると発表されていました。
トランプ大統領は外交政策について
「アメリカの国益や安全保障に焦点を当てる。この方針がより平和で安定した世界をつくるだろう」
と基本理念を掲げていました。
そのうえで世界各国をテロの恐怖に最もさらしているISが外交政策では一番の課題だと考えているのではないでしょうか。
しかし、実際にアメリカで起こっている死亡事故は過去の統計を見ると、他国からやって来た人が起こしたものより、アメリカ人によって起こされたものの方が圧倒的に多く、アメリカ国民だけではなく世界の人々が大統領令に疑問や不満を爆発させていたのは事実です。
ワシントン州連邦地裁が大統領令を差し止め
そして遂に世界中を混乱に陥れている大統領令にストップがかかりました。
これは何と、ワシントン州連邦地裁がアメリカへの入国禁止という命令が
「信教の自由を保障した憲法に違反する」
といって差し止めが命じられました。
大統領令が差し止めされるのは史上初の事態となっています。
この命令が出た時点で、入国禁止の大統領令は直ちに解除されるとされています。
アメリカだけではなく、多くの国がこの大統領令について知り、そして考えさせられることが多かったのではないでしょうか。
違憲といわれてもこの政策を推進したい場合、まずは議会で多くの人の理解が必要なのかもしれません。
議会という場で反対派が多ければ国単位の人を納得させることは難しいでしょう。
自分の考えを貫き通すことも大切ですが、
周りの人に耳を傾け最善の策を作るために何をすればよいのかじっくりとみんなで考えることが大切ですが、実行に移すのはなかなか難しいのかもしれないですね。
関連記事
りさこ
最新記事 by りさこ (全て見る)
- 【年金問題】他人ごとではない!年金を理解しよう◎ - 2017/03/16
- トランプ大統領就任演説を復習しよう!新政権の目指すものとは。 - 2017/02/21
- 【史上初!!】何と「大統領令」が差し止めに!全米で入国禁止が直ちに解除される! - 2017/02/06
- 『残業しません!』が日本でも主流に?働きすぎな日本人のNOと言える残業宣言 - 2017/01/27