「核兵器を無くそう!」という声は幼い頃からよく聞く言葉でした。
しかし、昨今でも核兵器は無くなっていないというのが現状。
日本では非核三原則
「核兵器をもたず、つくらず、もちこませず」
があると歴史の授業で習ったことも記憶にあるのではないでしょうか?
では、なぜ世界から核兵器は無くならないのでしょうか。
それは、世界的なルールとして、核兵器を所有してはいけないというルールがないからです。
世界では今、核兵器を法的に禁止する条約の制定に向けて動き出しています。
核兵器禁止条約に向けて交渉中!
オーストリアなど50か国以上の提案により、核兵器禁止条約の制定に向けて、
来年から交渉を始めるという国連総会の決議が採択されました。
これは、113か国の賛成多数により決まりましたが、核兵器を保有しているアメリカやその傘下にある日本が反対の意向を示しました。
全部で35か国が反対し、世界全体が核兵器廃止へと順調に進んでいるとは言い難い結果になりました。
…なぜ日本が反対?
冒頭で申したように日本は世界でたった1つの被爆国です。
そんな日本が核兵器禁止条約に反対をしたというのも事実…。
日本の主張としては「核軍縮は核兵器を保有しない国と核保有国が協力して段階的に進めるべき」というものでした。
正直何を言ってるのかよくわからないですし、この結果を知ったときは正気か?と憤りすら感じました。
被爆経験のある方々はたいそう失望しただろうと考えると胸が痛いです…
しかし、北朝鮮は今でも核実験を繰り返し行っていることから、核兵器に頼りたくなってしまうのかとも考えました。
仮に、国連で核兵器禁止条約が制定されても、国連に加盟していない国は核兵器を作り続けると考えると核兵器禁止条約もそれほどの力も持っていないのかもしれません。
今後の動き
決議は2017年の3月からニューヨークで開催されます。
核兵器禁止の法的文書を制定する交渉に入るように求められています。
国連総会の規則である多数決で採択を決めるという方針があるため、核兵器禁止条約に反対した核保有国が議論に参加するのかがポイントとなるでしょう。
世界の核兵器への姿勢がここでバラバラになってしまわないように祈るばかりです。
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りさこ
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