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族議員が“暴走族上がりの国会議員”のことじゃなかった件

2013/10/16 | Domestic

族議員1

そもそも族議員ってどんな人たちのことなのだろう?

何十年も前、建設族、運輸族、郵政族、厚生族と呼ばれる
国会議員たちがいました。
彼らは族議員と呼ばれ、それぞれの関連する業界の
利益保護を優先事項のひとつとして、
関係する省庁に強い影響力を行使していました。
また、彼らは利権を確保し、
私腹を肥やすことだけを目的に活動する、ともいわれていました。

これは、私が考える「族議員」というものです。

できるだけ偏らない気持ちで書いてみましたが、
ネガティブなイメージをみなさんに与えてしまうかもしれませんね。
そこで、いちおう、権威ある(?)朝日新聞出版社の「知恵蔵2013」は、
どのように定義していているか見てみましょう。
ちょっと長いけれど、引用します。

それぞれの専門分野で権力を発揮する議員。
本来の政策通として政策決定にかかわるだけでなく、
政官業のトライアングルの中で、政治資金と選挙での票を求めて、
業界の要請を受けて関係省庁の政策決定に影響力を発揮する。
行財政改革、公共事業改革に大きなブレーキをかけている。

省庁再編案づくりの時も、族議員が省庁の代弁をして抵抗した。
自民党の場合、議員がそれぞれの専門分野を選択して
政務調査会の活動を続け、その関連省庁の政務次官になり、
党の政調部会長や関連の国会常任委員長、
閣僚になって発言力を増していく。

小泉政権下での緊縮財政や経済財政諮問会議の
権限強化などによって、族議員の影響力は低下した。

政策のスペシャリストとしての族議員

やはり、ネガティブなイメージは拭えません。
しかし、こういった書物や私の言説を鵜呑みにする必要はありません。

大切なのは、思い込みに囚われずに素直に自分の思考をすることです。
そういった方法で族議員について考えてみると、
ちょっと違った側面も見えてきます。

族議員とは言い方を変えれば、
特定分野における政策の
スペシャリストとも定義できます。
ほら、ちょっとイメージが変わってきたのではありませんか?

族議員はその業界とのパイプが太いので、
一般的な議員よりも当然、多くの情報が集まってきます。
それをスペシャリストとして
政策に反映させることができるわけです。
また議会で議決を行う際にスペシャリストの議員がいることで、
その人を中心として意見がまとまりやすくなるというメリットもあります。

もちろん、その業界との結びつきが強いだけに、
論理的ではなく情緒的な判断を下しやすいという
リスクもあるかもしれません。

汚職のような金銭の授与がなくとも、
例えば、不幸な立場の人間に過度に感情移入してしまい、
その人間への救済の意味を込めたアンフェアな
決定をしたりといったようなことです。

ただし、これは族議員だから起こり得る問題ではありません。
単純にその議員の特質といってよいでしょう。
この辺をきちんと分けて考えていかないと、
族議員イコール悪という、紋切り型の思考に囚われて
問題の本質を見逃してしまうことになりかねません。

平均的な知識と情報しか持たない議員たちが行う議決は不安

では、族議員がまったくいない議会というのはどういうものでしょうか。

それぞれの専門分野について平均的な知識と情報しか持たない
議員たちが行う議決というのは、有権者としてとても不安です。
それにスペシャリストが一人もいなければ、
そもそも何も決められないかもしれませんね。

必要とされているのは国民の幸せを考える真摯な族議員

関連する業界と癒着しない、政策のスペシャリストとしての族議員は、
今も必要されていると思います。

そして、私たち有権者に求められるのは、
その族議員が、国民の幸せを真剣に考えているのか、
もしくは私腹を肥やすことしか頭にないのかを
見極める目を持つことです。

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セミヂカ編集部

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