第3回目のセミヂカインタビューはみんなの党の三谷英弘議員です。
初となる野党議員へのインタビューですが、セミヂカ顧問のEさんから野党議員ではこの方がオススメと紹介して頂きました。
Eさんだけでなく国会議員マニアで知られる春香クリスティーンさんもいま最も注目している一年生議員として三谷議員を挙げているそうです!
ちなみに今回は衆議院会館内にある三谷議員の事務所でインタビューさせていただきました。はじめて踏み込む議員事務所にソワソワしました。
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小久保:はじめまして。埼玉大学4年の小久保寛子と申します。本日はよろしくお願い致します。
三谷:みんなの党の三谷英弘です。本日はよろしくお願いします。
小久保:早速ですが、三谷さんはアニメ好きなんですよね。実は私もエヴァンゲリオンが大好きなので今日お会いできるのを楽しみにしていました!
三谷:そうなんですね、エヴァンゲリオンのどこが好きなんですか。
小久保:中学生が親に反抗する感じが好きです。
三谷:揺れ動く気持ちとかいろいろ共感できますよね。
小久保:そうですね。奥さんやお子さんにおすすめしたりしているんですか。
三谷:もちろんです。妻と進撃の巨人は観ていませんが、グレンラガンとかけいおん!とか、色んなアニメは一緒に観てきましたし、面白いと言ってくれましたよ。どこまで本当かは分かりませんが(笑)。趣味は無理強いしませんしされませんので、僕は僕で楽しんで、彼女は彼女で楽しんでいる感じです。
小久保:三谷さんは学生の時から政治家を志していたのですか?
三谷:学生の時はまったく政治に興味がありませんでした。学生の頃は弁護士を目指していました。
小久保:大学1年生の時から弁護士の勉強をなさっていたんですか。
三谷:1年目は東大の学内3大サークルのテニスサークルに入って、もうテニスに燃えるぞ!と思っていたのですが、1年生の終わりには司法試験の勉強をし始めました。自分の才能に早くから見切りをつけました(笑)。
小久保:なんでテニスサークルに入ろうと思ったのですか。
三谷:やっぱ大学いったらテニスやるものっていうイメージがあったからです(笑)。今は違うかもしれないけど、僕らの頃はまだバブルの残り香があったから、大学生になったら彼女とドライブデートしたり、ブランドのバッグをなんとか買ってあげる、冬はスキーで夏はテニスみたいなのが当たり前な時代だったんですよ(笑)。
小久保:そうなんですね。でも念願の弁護士になったのに、政治家を志すきっかけは何だったんですか。
三谷:私が弁護士として活動していた時にもっとこうだったらいいのになどという法律の使い勝手が悪さを感じておりました。しかし弁護士は法律を使う側であって、どうこうできないのは法律家の宿命だとも思っていました。
そんな時、アメリカ西海岸に留学に行ったのですが、特にシリコンバレーでは世の中に自分を合わせるのではなく自分が正しいと思うことを世の中に伝播させていった方がいい、むしろ社会の方を変えていった方がいいという考え方を持っている方に多く会いました。その考え方になるほどと感じ、今まで感じていた法律の不都合を変えるなら国会議員になるしかないと思い政治家を志しました。
小久保:法律に違和感を感じたときに法律を使う側から作る側になったんですね。
三谷:そうです。ちなみに自分はずっと弁護士として、インターネットとかエンターテイメントとかの、アニメ・漫画・音楽・ゲームとか広告とかテレビとかの仕事をやってきましたが、インターネットとかコンテンツビジネスというのは前例がまったくないんですよ。
それなのに今までのルールがあてはめられて、それに羽交い締めにされている部分があって、海外ではできるビジネスなのに日本ではできないということが結構ありました。
小久保:そうなんですね。ところで、選挙区の住民の方はどんな雰囲気ですか。
三谷:僕の選挙区は目黒区と世田谷区の南側なんですけど、言葉を選ばずに言えば、「金持ち喧嘩せず」といった雰囲気があるような気がします。心にゆとりがある人は結構自由です。生活に困っている方が「政治でこう変えてほしい」というような訴えも出てくるのかもしれないのですが、この地域に住んでいる人は若い人も多いし、生活することだけなら自分たちでなんとかできる、だから政治は自分たちの足を引っ張らないでくれという考え方の人が割合多い気がします。
だから政治に無関心の人も多いように思います。
小久保:それでは地元ではどのように活動なされるんですか。
三谷:たとえば街頭演説なんかよりも地元の人との触れ合いを大事にしています。
もちろん駅前に立って演説することも必要だと思います。でも本当に根を張ろうと思ったら実は街頭演説なんてほとんど役に立ちません。それよりも祭りなどで一緒に踊ったりするなど地域のイベントに入って一緒に楽しむことで仲間になることが大事です。
今度の10月にも地域の方と温泉に行くのですが、大事なのは「三谷が企画するイベントに後援会の方が参加する」ということではなく、「地域のイベントに一個人として参加していく」ということです。
小久保:地域に入っていくことによるシガラミはないですか。
三谷:特定の業界団体との間で損得勘定に基づくシガラミは持ってはいけないと思うけど、地域によるシガラミはあっていいと思うし、あるべきだと思います。国会議員というのは国民の代表ではあるのだけど、その地元から選出されている以上、誰の声を代弁するかというとあくまでもその地域の声を国に持っていくことになります。地元に利益を誘導するというわけではなく、国のことを考えたときにどこから意見を聞くかというと地元の方から聞くのです。それが地元の人のシガラミなのであって然るべきだと思います。
小久保:それでは三谷さんの地元ではどんな声がありますか。
三谷:どういう政治をしてくれ、という声を聞くことは多いのですが、具体的な政策について言えば余り聞きません。というのも、正直に言うと、僕は地元で政策の話をしたことはほとんどありません。ある程度まで考え方や基本的な思想の一致は必要だと思いますが、たとえば消費税だとか集団的自衛権であるとか、そういう個別具体的な政策論争っていうのは賛成・反対あらゆる人がいるわけで、必ずしも全部一致することは不可能です。たとえ違う政策があっても、お互いの信頼関係を重視して頂く。具体的な政策ではなく、三谷という人間そのものを応援してやろうということで、三谷に投票してもらうように心がけています。これはある意味包括的な委任です。三谷ならこの国のことを一生懸命に考えて、国会で一生懸命頑張ってくれるだろう、という信頼関係です。この信頼関係は駅頭で立って話していても築けるものではないです。
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