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自由、平等、民主主義の本家本元『完訳 統治二論』を読んでみた

2015/03/09 | A to Z

完訳 統治二論 (岩波文庫)

この本のまとめ

・王様は何をやってもよいのだという「王権神授説」に反対
・人は生まれながらにして自由で平等であると主張
・議会制民主主義があるべき政治の姿だと力説

 

この本の著者ロックは「王権神授説」の根拠は間違っていると批判しています。ロックはアメリカ独立宣言やフランス革命など、世界の民主化に貢献したといわれており、いつの時代も理不尽なものに対してはっきり「おかしい」という人が時代の変化を促す役割を果たしていたことがわかります。一見するともっともらしいことを言っている人の発言内容を詳しくチェックしていくことが重要なのです。そうすると実は言っていることがめちゃくちゃだったとわかることがあります。

日本国憲法にもロックの考え方はかなり反映されています。日本国憲法について詳しく知りたいという人にとっても、この本は参考になると思います。日本国憲法を一通り読んでから、この本を読んでみるのもいいでしょう。多数決や議会、成年と未成年の区別など、私たちが当たり前だと思っている社会のルールがどのようにして生まれ、みんなに受け入れられるようになったのかがわかる一冊です。

人間は自由かつ平等である、自分も他人も対等な存在である、だからこそ自分の自由と同じくらい他人の自由も大切にしなければならない、「私は自由だがあなたは不自由」というのは不平等だからいけない、というのがロックの基本的な考え方です。

ロックの主張には今の価値観と比べると男性中心な面もありますが、それでも男女問わずあらゆる人が自分の自由や権利を主張できるようになったきっかけを作ったのはロックといえるでしょう。

「自由」や「人権」といわれてもピンとこない、という人もこの本を読んで「自由」や「人権」という考え方がどうやって生まれたのかを知ることによって、理解を深められると思います。

完訳 統治二論 (岩波文庫)
ジョン・ロック
岩波書店
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