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朝日新聞「だけ」がこんなにも叩かれる理由

2014/09/24 | A to Z, Domestic

shazai
朝日新聞が従軍慰安婦(軍人に性的なサービスを提供していた人たち)や原発事故に関する報道で誤報を出してしまったことに対して謝罪会見を行い、批判を浴びています。週刊誌やネットでも猛烈なバッシングが行われていますが、ちょっと待ってください。新聞の誤報って、ちょくちょくある話なんです。それなのにどうして、今回のバッシングはこんなにも激しいのでしょうか。

朝日を批判している新聞も誤報をしてきた

朝日新聞は従軍慰安婦の問題では誤報をしてからなんと30年以上も訂正せず放置しました。このことはたしかに問題があります。しかし、これまでも読売新聞、産経新聞といった朝日を批判している新聞社においても、誤報が繰り返され、時に放置されてきました。詳しくはLITERA(リテラ)というサイトの朝日謝罪会見でハシャぐ読売、産経の“トンデモ誤報”集をご覧ください。

「古き良き日本を」という保守派と
「今の日本のほうがよい」というリベラル派

朝日新聞「だけ」がどうしてこんなにも叩かれるのか、そのことを知るためには日本の政治について少し考えてみる必要があります。

日本には大ざっぱに言って二つの政治に対する考え方があります。保守派とリベラル派です。保守派は今の日本より戦前の日本のほうがよかったと考えて、「古き良き日本を取り戻そう」という人たちです。安倍政権は保守派と言われています。

リベラル派は戦前の日本はおかしかった、今の日本のほうがよいと考える、民主主義や人権を大事にする人たちです。朝日新聞はリベラル派と言われています。

リベラル派の中でも世論への影響力大きいため
叩かれる朝日新聞

リベラル派の人たちが保守派の人たちを批判するときは、主に安倍政権を批判します。なぜなら、安倍首相が日本のリーダーとして大きな権力を持っているからです。

しかし、保守派の人たちがリベラル派の人たちを批判するときは、民主党などのリベラル派の人が多い政党はあまり批判しません。国会議員の数が少なく、存在感が薄いため、叩きがいがないのです。そこで、日本で2番目に販売部数が多く、リベラル派の中でも世論への影響力の大きい朝日新聞を叩くのです。

「朝日新聞を廃刊せよ」は言い過ぎ

朝日新聞「だけ」が激しく叩かれるのにはこのような理由もあります。もちろん、誤報を放置したり、ジャーナリストの池上彰さんのコラムを掲載拒否したりといった行為は問題があるので、朝日新聞がそれなりに批判されるのは当然と言えます。

しかし、関電、歴代首相7人に年2千万円献金 元副社長が証言のように、朝日新聞のスクープによって政治とカネの問題などが暴かれたこともあります。朝日新聞も悪いところばかりではありません。そう考えると、「朝日新聞を廃刊せよ」といったバッシングはやりすぎの感があります。(今野優之)

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