HOME >Domestic>沖縄で長年のライバルが手を組んで戦う

沖縄で長年のライバルが手を組んで戦う

2014/09/02 | Domestic

hands
長年のライバルが手を組んで強敵と戦う、アニメなどでよくあるワクワクする展開ですね。どうしてこんな話をしたのかというと、沖縄で今、長年のライバルが手を組むことになりそうだからです。

自民党と共産党の議員が一緒に戦う沖縄県知事選

今年(2014年)の11月に沖縄県知事選があります。自民党は知事を続けるべく立候補する仲井真弘多(なかいま ひろかず)現知事を応援します。しかし、自民党でも那覇市議会の議員は翁長雄志(おながたけし)那覇市長に知事選への出馬を要請しました。さらに、共産党なども翁長市長に出馬を要請。

もともと共産主義を目指す人々が集まってできた共産党と、もともと共産主義を阻止したい人々が集まってできた自民党。長年対立してきたこの二つの党の議員が一緒になって翁長氏を沖縄県知事にすべく戦うのです。

騒音、恐怖と隣り合わせの米軍基地の近隣住民

どうして自民党と共産党の議員が一緒に戦うことになったのでしょうか。それを知るためには、「普天間問題」について知る必要があります。

沖縄県の普天間というところに、アメリカ軍の基地があります。この基地は町中にあり、基地の近くにはたくさんの人が住んでいます。基地の近くに住んでいる人は日々、戦闘機などの騒音に悩まされています。しかも、米軍の戦闘機やヘリは沖縄や世界各地で墜落事故を起こしているため、地元の人たちは墜落事故の恐怖とも隣り合わせです。

基地の移転先には豊かな自然

日本にある米軍施設の約75%が沖縄にあるということもあって、この問題に対する沖縄の人たちの怒りはピークに達しました。そこで、日本政府はアメリカ政府と普天間基地を移転する約束をしました。

しかし、移転先に問題がありました。移転先は沖縄県名護市の辺野古。これでは、沖縄県に多くの基地がある現実は変わりません。しかも、辺野古の海には豊かな自然があり、貴重な生物が暮らしています。基地を作ることで自然が壊されるという不安があります。

辺野古移転賛否が問われる県知事選

「そうはいっても普天間の人たちの危険を取り除くには辺野古でもいいから基地を移転しなきゃ」という人もいます。その代表格が今の仲井真知事です。それに対して、「いや、辺野古じゃだめだ。沖縄以外に移転すべきだ」という人もいます。その代表格が翁長那覇市長です。この二人が今度の選挙で対決します。当然辺野古への米軍基地移転の賛否が問われます。

「沖縄には基地はいらない」という思いは支持政党を問わず多くの沖縄県民が持っているため、自民党と共産党の議員が一緒に戦うことになるのです。

選挙がこれからどうなるかも気になりますが、私たちが住む日本という国の安全と、沖縄の人々の負担を取り除くことをどうやって両立するか、これからの日本の将来を担う私たちが真剣に考える必要があります。(今野優之)

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

Twitter で