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第9回セミヂカインタビュー 結いの党・井坂信彦議員

2014/06/19 | Interview

インタビュー①

学生時代

ずっと気になっていたのですが、井坂議員は東京出身という事なんですけど、プロフィールを拝見したところ、京都大学卒業されたとありました。なぜ京都大学に進学されたのでしょうか。

東京は人が多すぎるのがあんまり好きじゃなかったというのが理由です。中学・高校と修学旅行が京都で、京都は建物の高さ制限があるから空がとても広くて、鴨川の辺とか行ったりして、学生時代に「京都住みたいな」っていう思いがありました。私は高校生の時に物理が好きだったのですが、京大の物理はノーベル賞をいっぱい出したりしている、やる気のある所だったので、「じゃあ京大物理目指すか」って感じで選びました。

私は愛知県出身なんですけど、私の高校には、大学生の時って遊びたいから東京行きたい、東大行きたいっていう学生が多かったんですけど、一方京大は全然遊べないからさける学生が多かったんですが、実際はどんな学生時代でしたか?

もう全然学校に行かなかったですね。たぶん日本で一番卒業しやすい大学だと思いますよ。行かなくても学年は上がっていくという感じだったので。

そうなんですか。

最近はそんな事ないと思いますけど、昔はどの大学も全然学校行かなかったんですよ。たぶんお茶の水もそうだったと思いますよ。(笑)

いまもちょっと危ういですね。(笑)

僕らの頃は本当に行かない人が多かったですね。一人暮らしだとみんな寂しくて、友達がいるから大学に行くんです。でも私は寮だったので、朝起きたら友達がいるじゃないですか。だから本当に学校にいかなかったですね。(笑)

勉強せずに何をなさっていたんですか。

バイトとサークルですね。サークルはテニスと軽音に入っていました。

チャラい2大サークルですね(笑)。

ほんとにチャラい大学生活を送ってました(笑)。

そんな風には全然見えないですけどね(笑)。

どっちもチャラい中ではそこそこ真面目に取り組んでた方なんですけどね。

では自分がやりたい事に没頭した大学生活だったんですね。

そうですね。物理がやりたくて行ったはずなんですけどね(笑)。

物理の方はどうだったんですか。

物理は途端につまらなくなってしまったんです。高校までの勉強と大学の勉強ってなんかすごい違うところあるじゃないですか。高校までの物理はニュートンのボールがこう来てこう行くっていうのがイメージできたけど、大学の物理はすべて数式になってしまって、物のイメージが湧かない物理になってしまったんですよね。それで寮の方が面白くなってしまいました。IMG_9843 のコピー

寮は4人で20畳くらいの相部屋だったんですけど、二段ベッドが2つあって、真ん中にこたつとおっきいテレビと、ゲームがあって、うちの部屋はゲーム部屋になっていたので、みんな新しいゲーム買ったらうちの部屋に置いていく感じで。だから勉強なんてできなかったですね(笑)。

4人の相部屋だとプライバシーとか欲しいとか思わなかったんですか。

そこはまったく気になりませんでした。

男女の差ですかね。私は4人は無理です(苦笑)。

人によるんじゃないかな。うちの寮はもちろん部屋は別だけど、同じ階に男部屋、女部屋両方あって、だから女の子4人部屋とかも2つ隣にあったりしましたね。それもまた楽しくてね。毎晩男同士でゲームするか、女の子呼んで酒飲むかって感じでしたね。

すごい楽しそうですね。そんな充実した大学生活を終えて、一般企業に就職されて、市議会議員になられた後、参院選挙に出られて残念ながら落選してしまいましたよね。その後衆議院選挙で当選されるまでの間に、行政書士事務所を設立されておりますが、なぜこのタイミングで設立されたんですか。

それはもう当たり前だけどお金がなかったからですよ。

でも事務所を借りるのにもお金が掛かりますよね。

それは政治活動も続けていたので、事務所とその一角で行っていたという感じでしたね。基本的にネットでやっていたので、最低限のお金でできましたね。

3年間、政治活動と行政書士の仕事を平行して行われていたんですか。

そうですね。ただ立ち上げの時は、政治活動は朝・晩に街頭演説をするくらいでしたけど、昼間とか夜中はずっと行政書士の仕事をしてましたね。

朝から街頭演説をしてから仕事をするって結構なハードワークだと思うんですけど、キツくはなかったですか。

まあでも議員の時もそうだし、ベンチャーとか小さな会社で働く人はだいたいみんなそんな感じだと思います。寝る時間以外は仕事っていう感じで。

じゃあその3年間は行政書士一本にしようとか政治活動一本に絞ろうとかは思ったりしなかったんですか。

それはもちろん政治だけにしたかったですよ。実際、落選した後も半年くらいはだらだらと政治活動を続けていたんですよ。そしたらですね、うちの妻が通帳を持ってきてですね、「今月末でいよいよお金が無くなる」と。それで「ほんまやなあ、じゃあ働くわ」ってなったんですよ。

いまちょっと思ったんですけど、関西弁出ますね。

それは出ますよ。人生の半分以上は関西ですからね。これでも向こうの人に言わせると全然関西弁になってないと言われますけどね。でも東京に来ると関西弁って言われますね。

関西と言えばプロフィール見てて気になったんですけど、関西初の猫のテーマパークを開園されたっていう所なんですけど、、、

それは大学卒業後の2年間の仕事ですね。

どんなテーマパークだったんですか。

関東でも「ネコ多摩」ってあったのご存知ですか。それに半年くらい先こされていたんですけど、世界の猫40種150匹が触り放題っていうのを、入場料700円をもらってやっていました。

とても楽しそうですね。私も猫が大好きなのでうらやましいです。

でも猫にはとても過酷な環境だと思いますけどね(笑)。

どんな種類の猫がいたんですか。

一番変わったので言うと、エジプトのスフィンクスっていう猫で、毛が全部ない猫がいました。もう素肌みたいな。

それちょっと怖くないですか(笑)。

IMG_9872 のコピー

でもそれがいいんですよ。うちはすべてペアで飼っていたんですけど、スフィンクスは2匹の相性と性格が良かったので、すごい人気でしたね。

なぜ猫のテーマパークを開園しようと思ったのですか。

前にいた会社がゲーム会社だったんですけど、社長がそれに飽きてて、もうちょっと手触り感のある、生身の娯楽を提供したいと思っている時期があったんです。ディズニーランドの動物版、ムツゴロウさんの動物王国みたいなやつをやりたいって言っていたんです。

「わしが作るテーマパークにはドナルド、ミッキーのような中に人間が入った偽物ではなく、本物の像やライオンがいるんや!」と社長が仰って、当時新入社員だったので「それ踏まれたり、噛まれたりで大変になりますよ」なんて言えずに、「素晴らしいお考えです。」って答えたら、「その新規事業をお前がやれ」ってなってしまい、やりました。

場所はどちらで開園されたんですか。

場所は大きな商業施設のワンフロアを借りてやったんですけどね。

政治家のウラ話

結いの党というと、みんなの党からの離党の印象が大きいんですけど、みんなの党の議員さんとの関係っていうのはどんな感じなんですか。

いまもすごい仲良くしてますよ。私も毎日行っている厚生労働委員会の隣の席はみんなの党の議員さんですしね.だいたい委員会の席順は大きい順なので、似た規模の2つの党派隣同士になることが多いですね。

多い順なんですね。離党当時はやっぱり…

人によりますけど、私の場合は早い段階から、渡辺代表のやっている事はおかしいと、全員がいる会議でも勇気を振り絞って言っていたので、「離党するとしたら井坂くんが最初だろうな」という感じで、特に裏切り者みたいにはなりませんでした。みんなの党の議員さんとも「井坂くんの言う事もわかるけどまあ私は残ってこっちで頑張るよ」っていうことを離党の前にお互い話してますからね。

結構正直な方なんですね。思っている事を隠せないみたいな。

IMG_9852 のコピーいやいや隠す時は隠すんですけどね(苦笑)。みんなと政治を良くしたいという思いがあったので、ちゃんと正面から言って、もちろんみんながいる場で代表を悪く言うのはあんまりいい事ではないので、事前に代表と1対1で、「本当はこう思っています。ここ直さないと良くないと思っています」という事を申し上げてですね、そこで聞いてくだされば当然良かったんですけども、なかなか変わらないので、「そうしたらみんなの前でも言わなきゃいけなくなりますよ」という話をちゃんとした上で、話してますから。

じゃあ渡辺代表も言われるという事を分かっていてその場にたっていたんですね。

そうですね。渡辺代表が今、私の事をどう思っておられるか分かりませんが、いくつか考え方の違いは会ったんですけども、私は“やっぱり野党は大きくくっつくべきだ”という考え方でしたし、みんなの党も元々はそう言っていたんですよ。ところが代表が、みんなの党単独で行くんだと去年の夏にそうなってしまって、代表にもハッキリ「おかしい!」と申し上げました。その後、エレベーターで代表と一緒になっても「どうや、政界再編はうまく行くんか、なかなか難しいやろ」という感じで、当然立場が違うという事を分かった上で、お互いに議論していましたね。
IMG_9863 のコピー

政治家になったきっかけ

政治家は世襲制のイメージが強いんですけど、なぜ行政書士から政治家を志そうという気持ちが生まれたのですか。

25歳のときに神戸に空港を作るという話が巻き起こって、市長が震災直後に言い出したんですよ。元々1970年の大昔に関西に国際空港を作ろうという話しが湧き起こったときに神戸が第一候補だったんですけど、公害反対ブームで、当時の市長は飛行機は騒音や排気ガスがあるからと反対したんですよ。それで結局、関西空港は大阪南部にできたんですけど、アクセスしにくい。それを神戸市はずっと失敗したなって思っていて、それで90年代になってから「関西空港も伊丹空港あるけど神戸港にも第3の空港を作りましょう」となって行ったんですね。それも震災で話が立ち消えになりかけたのですが、震災の2週間後に当時の市長が「神戸には空港が必要だ」ということを言い始めて。

えっ!2週間後ですか?!

そうなんです。

それに対してみんな「そんな場合ちゃうやろ」って怒って、「空港も政策だからいい面と悪い面がある、合計5000億くらい掛かるビックプロジェクトだから、せめて住民の意見も言わせてほしい、住民投票という仕組みをさせてください」という署名を神戸の人が一生懸命集めて合計35万人分も集まったんですよ。普通住民投票されると思うじゃないですか。

はい、思います。

ところが市議会が住民投票を丸々却下して、それは議会で決めるからってなってしまって。

そんな事できるんですか!?

isaka3井坂議員:実は法律はそうなっていて、いくら署名を集めても議会がそれを賛成多数で通さなかったら結局住民投票は行われないんです。その法律自体がおかしいと思うんですけど、それを最後、議会が打ち消せるという仕組みになっていて、議会って何なんだろうな、という疑問が湧いてですね、自分で選挙出ようとは思わなかったけど、「住民投票すべきだっていう人を応援したいな」と思ったんです。それで政治の世界の方と連絡取り始めたら、どうも誰も新しく出馬しないということが分かって、でもそれだと選挙で仮に“住民投票やるべき派”の人が全員勝っても過半数にいかないんですよ。「それって選挙やる前から負けてるじゃないか。やっぱり候補者の数くらいは揃えないと」と思って選挙に出ることを意識し出したら、住民投票の署名集めをした市民運動グループの方が来られて、「よそ者でお金も無くて、神戸に知り合いもいない井坂君が、選挙に通る訳も無い。それでも君が出ると、元々いるそこのベテラン議員が票を減らして落ちるからやめてくれ」という働きかけがありました。そこで私は吹っ切れてしまって、「市民運動グループの応援なんかいらない!自分で選挙を戦う!」となったんです。

政治家になるとやっぱりモテるんですか(笑)。

いやそれはまったく逆ですね。

え!そうなんですか。

妻と出会ったのは政治家になった後ですけど、自分の仕事は半年くらい言わなかったですね。

半年もですか!打ち明けた時の奥さんはどんな反応でしたか。

もちろん嘘は言えないので、出会った当時は地方公務員とは言っていたんですよ(当時市議会議員)。当時スーパーカブに乗って職場に行ってるって言ったら勝手に郵便局の職員だと勘違いされたみたいで、キャラ的にも性格的にも草食系だし、妻は「郵便局なら17時か18時には仕事終わって遊んでもらえる」と思ったらしいんです。

でも私が23時くらいに「仕事終わったから飲みに行こうか」って電話を掛ける日が続いたら、ある日深刻な顔で、「あんた何か隠し事あるやろ」って言われました。「ああそろそろ仕事の事言わなあかんな」と思ったら、「あんた私に嘘ついて本当は嫁と子供おるやろ。嫁と子供寝かし付けてから私と遊んでるやろ」って言われて(苦笑)。IMG_9835 のコピーいやいやそれは誤解で、じつはこんな仕事をしててっていう話をしたらまたドン引きでした。やっぱり政治家と付き合うのなんて、本当に大変なんですよ。ましてや結婚なんていいこと一つもないですから。

なんで彼女がドン引きしたかというと、妻のお父さんも村の議員をやっていた事があって、議員の家族がどんな辛い目にあうかっていうのを分かっていたからなんです。「自分が大きくなってもお父さんみたいな政治家とは絶対結婚せえへん」って言ってたらしいんですよ。それなのに私が政治家だったので、「お前もか!」っていう感じだったらしいんですけど(笑)。

すごい運命ですね(笑)。

だから、同じ苦労を知っているお義父さんとは、すごく仲良いんですよ。
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