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「フード左翼」と「フード右翼」 あなたはどっち??

2014/06/02 | A to Z, Pickup

food

皆さんは普段、どんなものを食べていますか。ジャンクフードが好きな人もいれば、野菜は無農薬にこだわる、という人もいると思います。こういった食べ物の好みの違いから、政治に対する考え方の違いが見えてきます。その名も「フード左翼」「フード右翼」です。

健康志向のフード左翼、ジャンク志向のフード右翼

具体的には、以下の特徴があります。
フード左翼…オーガニック・自然派、健康志向、安心、安全、ファーマーズマーケット、ベジレストランなどの健康志向
フード右翼…化学肥料・農薬、ジャンク志向、近所のスーパー、ファミレス・ファストフードなどのジャンク志向

ところで、どうして「オーガニック・自然派」「健康志向」をフード左翼というのでしょうか。その理由は過去の歴史にあります。安い輸入品やグローバル企業に「食」を委ねず、地元の農家から食材を直接買うことなどで地域経済を守る活動を続ける「スローフード運動」は、1980年代にイタリアの左派系運動から始まったものなのです。だから健康志向をフード左翼と言うようになりました。

コメを通じて政治に目覚めてきた日本人

『フード左翼とフード右翼 食で分断される日本人』(朝日新書)の著者である速水健朗さんいわく、「日本人はこと『食』に関することになって初めて、政治的に問題を認識してきた歴史があると思うんです。たとえば大正デモクラシー運動の発端はコメ騒動だった。~(中略)~1993年の冷害の年には外国産のコメの輸入解禁で、世論が沸騰しました。やっぱりコメなど食べ物のことになると日本人は怒ったり、政治問題だと認識したりする」とのことです。

意外と重要!食の志向性の違い 離婚につながることも

「フード左翼」「フード右翼」の違いが深刻な対立になることもあります。たとえば、「放射能離婚」と呼ばれる原発事故以降の放射能をめぐる食の安全の問題です。子どもの食の安全に対して過敏になる母親と、無頓着な父親の対立がきっかけで、夫婦は離婚してしまったケースもあるそうです。

普段何を食べているかが政治的立場に影響するかも

食の安全に対する意見の対立は、一国のエネルギー問題、政府の食品の安全基準値をめぐる政策への支持不支持の違いといった政治的な問題においての「政治的見解の相違」ともいえます。原発をやめるかやめないか、TPPに参加するかしないかなどでどっちかに決めないといけない時に、普段どういう食べ物を選択しているかが政治的な立場に影響してくることがあるのです。(今野優之)

フード左翼とフード右翼 食で分断される日本人 (朝日新書)
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